飛翔 - 安藤裕子 (あんどう ゆうこ)
詞∶安藤裕子
曲∶安藤裕子
大きな曲がり角出会う度いつも
明日を恐れ泣いている
海辺のカモメになる
白さに溶け合うように絡めて固まる手を
解いて空に広げれば
身体も羽ばたき発つ
雲間には今流れ出した光が空を染めて
小さく手を振る
私が願った大きな羽根が芽生えるのを叶えるように
訪れる時の狭間にも
別れゆく景色があると知らぬままに
強く刻んだ夢出会う明日のため
忘れてゆくだけ
水面に黒い影ゆらゆら揺れて
私に話しかけたならあなたの姿になる
もうすこし此処に居たいと
私は羽根を捨てて
残した空への想いも
心に隠したまま
地上にはまだ私を待つ何かがあると言って
微かに笑った
私が望んだ願いは
拙い夢だと懐かしむように
過ぎて行く時の狭間にも
捨て去った想いがあると知っていたから
決して何も追わない
出会う明日のため思い出すだけ
【 おわり 】