抱く大志は桜のごとく - 赤崎千夏 (あかさき ちなつ)

朧月を遠く長め

満開を待つかな

踊れ歌えこの世は宴

天井に咲き誇れよ

輪を持ってと落としとなす

そう教えられた

清く正しく麗しく終えた魂よ

キリリきりと襟を立たし

いいぞ尋常にと

花の舞う奇跡に曇など

ありはしない

赤く萌ゆる桜は

ちともさとも華麗になり

高楊枝加えても

この草も敵も

胸に抱く愛しは

何度も何度も手繋いても

思いは葉芽

ただひたすらに

修業の道は進むでござる

二度に終えた春は何処

胸の高鳴りを

淡くほのかに染め上げる

乙女心のよ

ひらひらりと風に泳ぐ

この恋心よ

生まれて来たからには人生

青じ春を夢を見て

勝負に負けはなしいざ覚悟

この思い叶うなら

錦も飾れましょう

修練の道は険しく

だからそんなに甘くないけど

いつかは花開く

天下やごめんの天谷ぐ道を

進んでござる

染まる朝日に映光

小さな花は希望の印

熱く誇れるもの

二度とない生き様を探せよ

胸に抱く愛しは

何度も何度も手繋いても

思いは葉芽

ただひたすらに

修業の道は進むでござる

魔法の星に願いをかけて

満開を待つ花

心弱すこの張れ舞台

愛しく咲き誇れよ